ダイソン創業者ジェームズ・ダイソン氏の言葉

少し前の記事になりますが、2016.7.18号の雑誌AERAの表紙を飾ったのは、ダイソンの創業者ジェームズ・ダイソン氏でした。

ダイソン・リミテッド創業者で、チーフエンジニアのダイソン氏は紙パック不要で強力な吸引力を誇るサイクロン式掃除機「G-Force」を発明した人です。2002年にはジェームズ・ダイソン財団を設立し、イギリス国内で、デザインやテクノロジーのある学校に教育キットを配布するなどの活動もされています。

表紙の人の紹介記事に、

「事実だけを教える教育は、明らかに『失敗』だろうね」私たちが生きているのは、あらゆる答えが簡単に導き出せない世界。0から1を生むイノベーションの世界ではなおさらだ。答えは必ずあるものではなく、「発見するもの」だ。

とありました。

やはり素晴らしい発明をする方のおっしゃる言葉は、短い言葉の中にも重みがあります。

ダイソン氏によれば、最近の技術革新はソフトウェアで完結してきたけれど、これからはそうではないとのこと。

「ハードとソフトが融合するからだ。エンジニアに求められる仕事はより高度になる。楽しくなってきたよ」社会動向、哲学、倫理、環境への知見の求められる。もはや個別の技術は縦割りではなく、相互に接続され得る時代。その司令塔がエンジニアだ。

専門の技術だけわかるエンジニアではなく、広い視野で全体を見渡すことができ、その上で適切な設計図を描き、要所要所で的確な指示のできるエンジニア。守備範囲が広く、リーダーシップを発揮することのできるエンジニアが今まで以上に求められるのではないでしょうか。

イノベーションには理想の未来を描いて想像する力、そしてそれを具現化する創造力が必要不可欠です。クリエイティブなマインドを持った若者が社会で求められています。