ジェームズ ダイソン財団のエンジニアを育てる取り組み

常識を覆す画期的なデザインエンジニアリングで知られるダイソン株式会社ですが、創始者であるジェームズ ダイソン氏の名を冠した「ジェームズ ダイソン財団」は若い世代のエンジニアを育てるべく、さまざまな活動を実施しています。

中でも、掃除機の仕組みがわかるキットを学校に貸し出したり、大学生を対象にした「国際デザインエンジニアリングアワード」というエンジニア発掘のための大会を世界規模で実施し、受賞者には奨学金を授与するなど、優秀なエンジニアを輩出するための活動に精力的に取り組んでいます。

世界中1万人で以上の児童・生徒や学生がジェームズ ダイソン財団のワークショップに参加し、彼らの頭と手を使って発明の試作品を作るチャレンジに挑んだとのこと。ジェームズ ダイソン氏は、実践的な学習と実験を通して、エンジニアリングの楽しさを伝えたいとの熱い思いが伝わってきます。

未来のエンジニアを育てるための授業料無料の実習訓練大学Dyson Institute of Technologyを2017年秋に創立するそうですが、まさに有言実行の方なのですね。

Engineering undergraduates should not be charged fees. They should receive grants, not student loans, and the government will get the money back long-term from increased exports. James Dyson


心に残るジェームス ダイソン氏の言葉】

My advice is… Don’t be afraid of making mistakes. Failure is most interesting. Learn from failure. Don’t be afraid of making mistakes. Experiment. Try the unusual/ Learn from it. In the end, something very interesting another expected.

子供達への私からのアドバイスは「失敗を恐れないこと」です。失敗は興味深いものです。失敗から多くのことを学ぶことができます。だから失敗することを恐れないで、普通とは違うことを試してみてください。そこから学ぶことによって、最終的に誰も予想できなかった素晴らしいものを創ることができるのです。

エンジニアを育てるためだけではなく、子育て全般に言えるのではないでしょうか。子どもに失敗を恐れる心があるとチャレンジ精神が削がれてしまいます。

失敗は大きく飛躍するために必要な経験と心から信じ、失敗を歓迎する気持ちがあれば、子どもを温かく見守りながら子育てできそうですね。

ジェームズ ダイソン財団の詳細はこちらからご覧いただけます。

参考:Dyson to open UK-based Institute of Technology