2021年版 QS世界大学ランキング 分野別- Engineering & Technology 上位50校

   
イギリスの大学評価機関「クアクアレリ・シモンズ社 (Quacquarelli Symonds : QS)」が2021年3月4日にQS University Ranking by Subject(研究分野別 世界大学ランキング)を発表しました。その中から工学と技術分野における上位50校をリストアップしてみました。

アメリカの大学が50校中16校と例年と変わらず多数を占めますが、今回のランキングでは、一般的に(少なくとも日本人の間では)認知度の高くないと思われるイタリアやオランダ、インドの大学で初めてトップ50にランク入りした大学が見られます。国立台湾大学が40位に躍進していることも注目に値します。

世界大学ランキングを見るときは、単なる序列を見るのではなく、伸びゆく勢いがある大学かどうか、その傾向を把握することに意味があります。ランキングが上昇傾向にある大学には必ず何らかの理由があるからです。
 
上位50大学は以下の通りです。
   
  
QS世界大学ランキング Engineering and Technology 分野 上位50校

    1 マサチューセッツ工科大学(MIT)(アメリカ)
    2 スタンフォード大学(アメリカ)  
    3 ケンブリッジ大学(イギリス)
    4 スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH)(スイス)
  =4 南洋理工大学(シンガポール)  
    6 オックスフォード大学(イギリス)
    7 カリフォルニア大学バークレー校(UCバークレー)(アメリカ)
    8 インペリアル・カレッジ・ロンドン(イギリス)
    9 シンガポール国立大学(シンガポール)
   10 清華大学(中国)
   11 ハーバード大学(アメリカ)
   12 スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)(スイス)  
   13 ジョージア工科大学(アメリカ)  
   14 カリフォルニア工科大学(Caltech)(アメリカ)
   15 デルフト工科大学(オランダ)
   16 KAIST(韓国)  
   17 カーネギーメロン大学(アメリカ)
   18 トロント大学(カナダ)
   19 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)(アメリカ)
   20 ミラノ工科大学(イタリア)
 =20 香港科技大学(香港)
 =20 東京大学(日本)
   23 上海交通大学(中国)
   24 北京大学(中国)
   25 テキサス大学オースティン校(アメリカ)
   26 イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(アメリカ)
   27 ソウル国立大学(韓国)
 =27 浙江大学(中国)
   29 ミュンヘン工科大学(ドイツ)
   30 プリンストン大学(アメリカ)
   31 スウェーデン王立工科大学(スウェーデン)
   32 ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)
   33 ミシガン大学アナーバー校(アメリカ)
   34 パデュー大学(アメリカ)
 =34 東京工業大学(日本)
   36 コーネル大学(アメリカ)
 =36 ニューサウスウェールズ大学(オーストラリア)
   38 ウォータールー大学(カナダ)
   39 トリノ工科大学(イタリア)
   40 マギル大学(カナダ)
 =40 国立台湾大学(台湾)
 =40 香港大学(香港)
   43 復旦大学(中国)
 =43 アーヘン工科大学(ドイツ)
 =43 マンチェスター大学(イギリス)
 =43 イェール大学(アメリカ)
   47 コロンビア大学(アメリカ)
   48 ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)
   49 インド工科大学ボンベイ校(インド)
   50 アイントホーフェン工科大学(オランダ)

QS World University Ranking のEngineering and Technology 2021の全ランキングは画像↓をクリックするとご覧いただけます🍀

(出所 : https://www.topuniversities.com/university-rankings/university-subject-  rankings/2021/engineering-technology)
 

ちなみに、上位50校の内訳(国別)は

アメリカ 16
イギリス 5
中国 5
カナダ 4
スイス 2
ドイツ 2
オランダ 2
イタリア 2
シンガポール 2
香港 2
韓国 2
日本 2
オーストラリア 1
スウェーデン 1
台湾 1
インド 1

となっています。

科学技術立国と言われてきた日本ですが、同じアジアの国々と比較しても、徐々に存在感が薄れてきていることに一抹の寂しさを覚えるのは、ジャパン・アズ・ナンバーワンの時代を生きてきた世代だからなのでしょうか。