植山けい氏のチェンバロ演奏会(ケンブリッジ大学クイーンズ・カレッジにて)& 今後の演奏予定

植山けい氏はハロー通訳アカデミーの植山源一郎学院長の姪御さんにあたる方です。ハロー通訳アカデミーでお世話になった関係で、数年前CD発売を記念し催された演奏会でチェンバロ演奏を聴かせていただきました。演奏の技術や音楽性の素晴らしさは勿論ですが、愛用の楽器を運んだり、メンテナンスしたりするのは大変なことだとしみじみと感じました。ご本人の才能と熱意もさることながら、その才能を伸ばし、支援を惜しまなかったご両親にも尊敬の念を抱いたものでした。

その日会場で購入したゴルトベルク変奏曲はレコード芸術の特選盤にも選定された名盤です。チェンバロの名演奏者と名高いグスタフ・レオンハルトのバッハの平均律クラヴィーア曲集のCDを所有していますが、それとはまた違う味わい深い響きで、私のお気に入りのCDとなっています。使用楽器はスイス・ノイシャテル博物館所蔵の1632年J・ルッカース製で、かの有名なマリー=アントワネットが所蔵していたそうです。繊細で華やかな響きが夢見心地の優雅な気分に浸らせてくれます。

(※詳細は画像 ↑ をクリック)

その植山けい氏が今年の3月、Cambridge Early Music(ケンブリッジ古楽協会)の招聘により、ケンブリッジ大学でディナーコンサートを開催されたことをつい最近知りました。世界でご活躍のご様子、本当に嬉しく思います。

ケンブリッジ大学・クイーンズカレッジ内の1448年チューダー朝の時代に建てられたロングギャラリー(建物を繋ぐ廊下)で、鶴岡公二駐英国日本国大使もご臨席のもと英語でスピーチをしながらディナーの後に演奏されたそうです。古典的で優雅なチェンバロの響きを歴史的な建造物で聴けるなんて素敵なことですね。

植山けい氏は10年以上に渡り欧米4ヶ国で研鑽・活動後、2012年に帰国し、現在はパリと東京を中心にチェンバロ奏者・通奏低音奏者としてご活躍中です。

この度、<J.S.バッハ:パルティータCD>の発売を記念して、チェンバリスト、ピアニストとして有名なオルハン・メメッド氏とともに、6月1日(金)に東京オペラシティで<チェンバロ & ピアノ コンサート>が予定されています。ウェブ上の情報によると、オルハン・メメッド氏は5カ国語が堪能で、オックスフォード大学の音楽部博士課程を修了されているとのこと。

〈演奏会情報〉

植山けい チェンバロ バッハの魅力をチェンバロとピアノで愉しむ
「J.S.バッハ パルティータ」CD発売記念

2018年6月1日(金) 東京オペラシティ リサイタルホール

①ミニレクチャー 16:45開演
「バッハをチェンバロとピアノでどのように演奏するの?」ピアノとチェンバロ使用

②コンサート 19:00開演
パルティータ第1番、第5番(チェンバロ:植山けい)、
パルティータ第3番、第4番(ピアノ:オルハン・メメッド)

演奏会に行きたい気持ちは山々なのですが、残念なことに既にその日は別のコンサートのチケットを購入済なので、どうしたものか迷っています。できれば分身して両方とも行きたいです。

どうしたものかと思案してインターネットで検索したところ、5月26日(土)に渋谷のタワーレコードでも演奏会とサイン会があるようですので、そちらに参加するかもしれません。チェンバロの音色は心が落ち着くので大好きです。中でもバッハのパルティータは私の一番のお気に入りです。ご関心のある方は是非お出かけくださいね。