「アメリカ ギフテッド教育 最先端に学ぶ 才能の見つけ方 天才の育て方」(石角友愛著 文藝春秋)を読了しました。
ギフテッド・チルドレンの大前提として、
とありました。ギフテッドの世界的に統一された定義は存在しないようです。
ギフテッド教育心理学の研究者として有名な、モントリオール大学のフランソワ・ガニエ教授によれば、
そうです。
ギフテッドネスの能力の測定の仕方ですが、知能テストを使うことが一般的なようです。
ギフテッドネスを測定する年齢は特に定めがないのか何も触れられていなかったので、私の中では疑問が生まれました。本当に天賦の才能をギフテッドネスと呼び、それを判定するのであれば、できるだけ0歳に近い年齢で測定しなければ意味がないのではないかと。小学校の低学年や中学年で測定した場合、それまでその子が生きてきた環境や教育のおかげで才能が開花したと言うこともできるのではないのでしょうか。
私個人としては、子供はみんな生まれながらいかようにも才能を伸ばしていける存在だと信じて子育てしてきました。個人差はあっても、人間は人間に育てられれば誰でも言葉を発するようになります。障害を持っているとか何か特別な事情がある場合を除き、人間は言語を習得していきます。小さい頃の働きかけや環境が才能を育んでいくのではないのでしょうか。小さい頃に母親あるいは養育者がたくさん絵本の読み聞かせをしたとか、楽器を習わせたとか、家庭にパソコンがあって触れる時間があったといった環境条件によって、子供は自分自身で能力を伸ばしていきます。
ギフテッドネスの定義に疑問を抱きましたが、この本自体はアメリカの最先端のギフテッドネス教育を実施している学校やホームスクーリングで役立つオンライン教材も紹介してあり、大変興味深い内容でした。
その他、実際に小学校1・2年生でロボット工学を取り入れている授業など、ギフテッド専門クラスの授業を見学されたレポートなどもあり、アメリカの最先端の授業を垣間見ることができました。
また石角氏は、
とも述べられています。
日本ではアメリカほど学校選びの選択肢がないのが残念なところですが、我が子に合った学校選びという視点は本当に大切です。偏差値にとらわれない子供の個性を伸ばしてくれる学校選びをお奨めします。そのための学校のリサーチは怠りなく。