去る2月2日に株式会社 次世代教育環境開発主催による「世界のボーディングスクールの実際と未来の教育について」のセミナーが広島で開催されました。
講演者は、国際バカロレア認定校の開校に向けてご尽力されている東京インターナショナルグループの坪谷ニュウエル郁子氏、前オックスフォード ドラゴン・スクール校長のJohn Baugh氏に加えて、2019年4月に開校予定の広島叡智学園のアドバイザーDavid Booker氏を迎えての講演会だったようです。
参加できなかったのがとても残念なのですが、またの機会に期待したいと思います。
〈メモ〉
プログラム:
●13:00~13:10 ご挨拶 次世代教育環境開発 代表 末松弥奈子
●13:10~13:55 第一部講演 「日本の教育、世界の教育」
東京インターナショナルスクール理事長 坪谷ニュウエル郁子
●休憩(10分)
●14:05〜14:35 第二部講演 「ドラゴンスクールの教育とは」
オックスフォード ドラゴン・スクール前校長 ジョン・バウ氏 ※同時通訳あり
●14:40〜15:10 第三部講演 「広島叡智学園中・高等学校設立への想い」
広島県教育委員会事務局シニアコンサルタント ディヴィッド・ブッカー氏 ※同時通訳あり
●15:10〜15:30 質疑応答
<講師陣紹介>
【ディヴィッド・ブッカー氏プロフィール】
オックスフォード大学ウォドム校卒。専門は語学(英語)・文学。UWC (United World Colleges) のアトランティック・カレッジ(イギリス)にて、カリキュラムコーディネーター、副校長として長年勤務し、体験学習とアカデミック学習の融合を極めて高いレベルで実現し、卒業生のIBDPは平均36点(45点満点)と大きな成果を上げてきた。
2017年広島県教育委員会事務局シニアコンサルタントに着任し、全寮制IBDP校での豊富な勤務経験をもとに、広島叡智学園中・高等学校の学校経営、カリキュラム作成、教職員の採用・育成、海外生徒募集など多岐にわたり広島県教育委員会へのアドバイスや支援を行っている。
【ジョン・バウ氏プロフィール】
ソールフィールドスクールに11年間。エッジグローブにて5年間、校長として勤務。2002年、オックスフォード・ドラゴンスクールの校長として着任。今年の夏まで16年に渡って校長を勤めた。慶應義塾大学幼稚舎と姉妹校であるオックスフォード ドラゴン・スクールは、1877年設立。4才から13歳までの男女共学のインターナショナルスクール。初等教育に力を注ぐことを彼の天職としてキャリアを積んできた。彼の妻と同学校の卒業生である二人の娘と共に、オックスフォードにあるこのユニークな学校を彼のホームとしてきた。
【坪谷ニュウエル郁子氏プロフィール】
1997年東京インターナショナルスクールを設立。理事長就任。2000年、NPOインターナショナルセカンダリースクール設立、理事長就任。2012年、国際バカロレア(IB)機構アジア太平洋地区委員会の委員(現国際バカロレア日本大使)に就任。2015年10月から教育再生実行会議の有識者(現教育再生実行会議 教育再生実行アドバイザー)。
著書『世界で生きるチカラ—国際バカロレアが子どもたちを強くする』
※敬称略
広島県では2019年4月に広島叡智学園中・高等学校が開講予定です。UWCアトランティック・カレッジでカリキュラムコーディネーターを務められていた方が広島叡智学園中・高等学校のカリキュラムのアドバイザーを務められるようですので大いに期待しています。
広島叡智学園中・高等学校 Hiroshima Global Academy パンフレット
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/259283.pdf
瀬戸内海の温暖な気候の元、世界標準の教育を受けられる公立学校が誕生するのは、大変喜ばしいことですね。
入学希望者が殺到しそうですが、受け入れられる人数はあまり多くないので、一体どのような試験で選抜されるのかが注目されるところです。
「孟母三遷の教え」で言われるように、子供に相応しい教育環境を求めて、お引越しを検討されるご家庭があっても全く不思議ではありません。日本国内にいながら、世界で通用するレベルの高い教育を受けられる環境は大変魅力的だと思います。
〈参考〉
「世界のボーディングスクールの実際と未来の教育について」をテーマに無料セミナー開催(2018年2月2日)~英国でボーディングスクールが選ばれる理由と、日本(https://markezine.jp/release/detail/839485)
「世界のボーディングスクールの実際と未来の教育について~教育セミナー@広島」
【追記】
広島叡智学園中・高等学校 ホームページ
https://higa-s.jp