オックスフォード大学総長が語る大学の評価基準と入学者選抜のあり方

先日オックスフォード大学のルイーズ・リチャードソン総長が来日された時のインタビューの記事が読売新聞6月9日の朝刊に掲載されていました。

既にご存知の方も多いかもしれませんが、オックスフォード大学は英国の教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーションの世界大学ランキング(2016-17)で1位を獲得しています。

その記事の中でオックスフォード大学が世界の大学トップと評価される極意をルイーズ・リチャードソン総長は次のように語っています。

「評価の理由はシンプルで、研究者や学生の質が高いこと、優秀な人材が集まるためのサイクルがうまく機能していること、そして彼らが最高の成果を出せる環境を用意することだ」

また、オックスフォード大学の入学者選抜についても言及されています。
オックスフォード大学の入学者選抜では教員が約1万人を面接します。

「非効率に見えるかもしれないが、教育研究のために必要だからだ。大学内には38のカレッジ(学寮)があり、教員と学生が寝食をともにしながら個別指導にあたる『チュートリアル』教育を行う。受験生1人を複数の教員が面接し、チュートリアルで才能を開花させる潜在能力があるか、教えたいと思える学生かどうかなどを見極める」

とありました。

その他、オックスフォード大学では政府の補助金などの減少に備えるため、収入の多様化に力を入れているそうです。

少し前の記事なので、ご興味のある方は図書館等でご覧いただければ幸いです。

今回来日の目的は主に卒業生との交流とのこと。オックスフォード大学は卒業生とのつながりを非常に大切にしていることが伝わります。

同窓会と言えば、先月都内のホテルで「オックスフォード大学総長を囲む会」が催されました。

総長自ら世界各地を回ってオックスフォード大学卒業生と交流される機会があるのは素晴らしいことですし、グローバル大学を標榜する日本の大学にとっても参考になるかもしれませんね。


 

〈参考〉Oxford Alumni (https://www.alumni.ox.ac.uk/)