夢を叶えるために最適な自己啓発書2選「原因と結果の法則」「自助論」

夢を叶えるためには思いのパワーが必要不可欠です。
自分の思いが行動に繋がり、行動が夢の実現となってあらわれます。

次にご紹介する2冊の本は自らの思いが人生を形作ることを感じさせてくれる自己啓発書です。その中から心に響くフレーズをいくつかピックアップしてみました。
  

「原因」と「結果」の法則 ジェームズ・アレン著  坂本貢一訳  

1864年英国イングランド中部のレスター市に生まれたジェームズ・アレンによって1902年に書かれた自己啓発書です。15歳の時に父親を亡くし、生活が困窮したため学校をやめ、さまざまな仕事をしながら独学で学んだ人です。

とても薄い本ですが、含蓄があります。

心の中の思いが私たちを創っている
私たちは 自分の思いによって創り上げられている
「人間は思いの主人であり、人格の製作者であり、環境と運命の設計者である」
あなたの環境は、あなた自身の心を映す万華鏡です。その鏡のなかで刻一刻と変化する多様な色彩のコンビネーションは、動くことをやめないあなたの思いの数々が、絶妙に投影されたものにほかならないのです。
宇宙は、たとえ表面的にはどのように見えようと、貪欲な人間、不正直な人間、不道徳な人間を、けっして援助することがありません。宇宙は、慎み深い人間、正直な人間、清らかな人間のみを支え、援助するのです。
気高い夢を見ることです。
あなたはあなたが夢見た人間になるでしょう。
あなたの理想は、
あなたの未来を予言するものにほかなりません。
夢は現実の苗木です。この世界でこれまでに達成された偉大な業績のすべてが、最初はたんなる夢にすぎませんでした。

  
自助論 サミュエル・スマイルズ著 竹内均訳

イギリスの著述家サミュエル・スマイルズ(1812-1904)の”Self-Help, with Illustrations of Character and Conduct”(1858)を訳した本です。

幸運は手の届くところで待っている
チャンスは、いつもわれわれの手の届くところで待っている。
問題は、それを機敏にとらえて実行に踏み出すかどうかなのだ。

「時間とは消滅するものなり。かくしてその罪はわれらにあり」

オックスフォードのオール・ソウルズ・カレッジの日時計に刻まれたこの厳粛な言葉ほど、若い人々への訓戒の辞にふさわしいものはない。永遠なるこの世の真理の中で、わずかに時間だけはわれわれの自由裁量にまかされている。そして人生と同じように時間も、ひとたび過ぎてしまえば二度と呼び戻せはしない。

恵みの雨は正直者の上に降りそそぐ
勤勉実直な人間は、無節操な連中ほど早く財を成したりはできないかもしれない。だが、インチキや不正な手段を弄せず良心を貫いて得た成功は、ほんものの成功である。しかも人間は、いっとき成功から見離されたとしても誠実さだけは守り通さねばならない。品性を堕落させるくらいなら全財産を失うほうがまだましである。なぜなら、品性はそれ自体がすぐれた財産だからー。
高潔な人間が勇気を持って自分の道を突き進めば、必ず成功は訪れ、人間として最高の報酬を受けるにちがいない。
切に望む者はどんな奇跡でも成し遂げられる。

夢を実現するために大切な思いの力。それは人に言われたからといって内から湧いてくるものではないでしょう。心の中から湧き起こる情熱やひたむきさがあってこそ、実現できるのではないでしょうか。

自助論は「天は自ら助くる者を助く」という自助独立の精神にのっとり、他力本願ではなく、自らの力で人生を切り拓いていく術を身につけるための自己修養の大切さについて説かれています。

久しぶりに読み返してみましたが、全く色褪せることなく、いつまでも名著として読み継がれていくにちがいありません。

上記2冊の原書はこちらから

    

〈参考〉(by ウィキペディア)
ジェームズ・アレン
サミュエル・スマイルズ